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村田沙耶香さん「コンビニ人間」が芥川賞を受賞

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村田沙耶香さんが受賞の芥川賞 太宰治は選考委員に懇願していた!?

2016/07/20

直木賞:荻原浩さんの「海の見える理髪店」が受賞 芥川賞は村田沙耶香さんの「コンビニ人間」

 第155回芥川龍之介賞(以下、芥川賞)と直木三十五賞(以下、直木賞)が19日、発表され、芥川賞は村田沙耶香(むらた・さやか)さんの「コンビニ人間」(文學界6月号)、直木賞は荻原浩(おぎわら・ひろし)さんの「海の見える理髪店」(集英社)が受賞した。
まんたんウェブより引用

今回で第155回目をむかえた芥川賞ですが、千葉県出身の村田沙耶香さんが見事受賞しました。
おめでとうございます!

前々回(第153回)にお笑いタレントの又吉直樹さんが「火花」で受賞して以来、また一般の注目度が増した感のある芥川賞ですが、もう155回目なのですね。

そんな歴史のある賞をとられた村田沙耶香さんは今回「コンビニ人間」という作品で見事受賞となりました。

気になったので、この記事ではそんな村田沙耶香さんご本人のことや「コンビニ人間」という作品について調べてみました




村田沙耶香さんのプロフィールなど

村田 沙耶香(むらた さやか、1979年[1]8月14日 - )は、日本の小説家、エッセイスト。
千葉県印西市出身[2]。玉川大学文学部芸術学科芸術文化コース卒業。

2003年、『授乳』で第46回群像新人文学賞優秀賞受賞。
2009年、『ギンイロノウタ』で第22回三島由紀夫賞候補。
2009年、『ギンイロノウタ』で第31回野間文芸新人賞受賞。
2010年、『星が吸う水』で第23回三島由紀夫賞候補。
2012年、『タダイマトビラ』で第25回三島由紀夫賞候補。
2013年、『しろいろの街の、その骨の体温の』で第26回三島由紀夫賞受賞。
2014年、『殺人出産』で第14回センス・オブ・ジェンダー賞少子化対策特別賞受賞。
2016年、『コンビニ人間』で第155回芥川龍之介賞受賞。
wikipedeaより引用

おお、千葉県の印西出身なのですね。

僕も千葉には親戚が多く住んでいたりと遠からぬ縁があるのでとても嬉しく思います。

それにこれまでの受賞歴を見てみると、群像新人賞でデビュー、三島由紀夫賞受賞と、小説家としてはある意味で王道を突き進んでいらっしゃったのですね。

選考員の評などはまだ読めていないのですが、このキャリアだけを読むと、まさに順当という感じがします。

受賞作・コンビニ人間のあらすじ

こちらはまだ雑誌「文學会」に掲載されただけで、単行本にはなっていないようですね。

僕自身はまだ読めていないのですが、実際にコンビニで長年アルバイトをされていた(なんと今日も働いていらっしゃったそうで、今後のことは店長に「相談します」とのことでしたw)経験をもとに、都会の孤独な人間模様を独特のユーモアを交えて書いた内容であるとのことです。

一部を引用してみると、

コンビニで働いていると、そこで働いているということを見下されることが、よくある。興味深いので私は見下している人の顔を見るのが、、わりと好きだった。あ、人間だという感じがするのだ。

「この店ってほんと底辺のやつらばっかですよね、コンビニなんてどこでもそうですけど、旦那の収入だけじゃやっていけない主婦に、大した将来設計もないフリーター、大学生も、家庭教師みたいな割のいいバイトができない底辺大学生ばっかりだし、あとは出稼ぎの外国人、ほんと底辺ばっかりだ」
「なるほど」
まるで私みたいだ。人間っぽい言葉を発しているけれど、何も喋ってない。

という文章がパッと目に入りました。

これはかなり自分的に好きそうな文章ですね。

是非読んでみたいと思います。

歴代のに芥川賞を受賞した作家

なお、今更説明の必要もないかもしれませんが、芥川賞といえば純文学作品の最高峰とも言える賞です。
これまでに下記のような作家が受賞しています。

すごく昔の作家から比較的最近の作家まで、名がそれなりに知られていて僕自身も読んだり知ったことがある作家を列挙してみます。

  • 石川達三 「蒼氓」
  • 尾崎一雄 『暢気眼鏡』
  • 火野葦平 「糞尿譚」
  • 安部公房 「壁―S・カルマ氏の犯罪」
  • 松本清張 「或る『小倉日記』伝」
  • 安岡章太郎 「悪い仲間」
  • 吉行淳之介 「驟雨」
  • 小島信夫 「アメリカン・スクール」
  • 遠藤周作 「白い人」
  • 石原慎太郎 「太陽の季節」
  • 開高健 「裸の王様」
  • 大江健三郎 「飼育」
  • 北杜夫 「夜と霧の隅で」
  • 庄司薫 「赤頭巾ちゃん気をつけて」
  • 古井由吉 「杳子」
  • 中上健次 「岬」
  • 村上龍 「限りなく透明に近いブルー」
  • 池澤夏樹 「スティル・ライフ」
  • 奥泉光 「石の来歴」
  • 保坂和志 「この人の閾」
  • 川上弘美 「蛇を踏む」
  • 柳美里 「家族シネマ」
  • 平野啓一郎 「日蝕」
  • 町田康 「きれぎれ」
  • 堀江敏幸 「熊の敷石」
  • 吉田修一 「パーク・ライフ」
  • 金原ひとみ 「蛇にピアス」
  • 綿矢りさ 「蹴りたい背中」
  • 阿部和重 「グランド・フィナーレ」
  • 川上未映子 「乳と卵」
  • 又吉直樹 「火花」
  • いやはや、錚々たる面々ですね…。

    芥川賞受賞を逃した作家

    逆に、「え、この人が受賞していないの!?」というような有名作家たちもいます。

    例えば、

  • 島田雅彦
  • 村上春樹
  • 太宰治
  • 筒井康隆
  • よしもとばなな
  • 高橋源一郎
  • これらの方々は受賞していません。

    例えば島田雅彦さんなんかは選考委員までしているのにご本人は受賞されていませんし、何よりも今や世界を代表する作家の一人と言っても大げさではない(異論もあることは承知ですが…)村上春樹がとっていないというのは意外ですね。

    選考委員に賞を取らせてくれと頼み込む太宰治

    また、太宰治に至っては、本人が大の芥川龍之介ファンということもあり、何が何でも芥川賞をとりたいあまりに、選考委員であった佐藤春夫に、なんとか自分に賞を取らせて欲しいと懇願する内容の手紙が残されています。

    ちなみにその手紙には、

    「第二回の芥川賞は、私に下さいまするやう、伏して懇願申しあげます」
    「佐藤さん、私を忘れないで下さい。私を見殺しにしないで下さい」

    と書かれています…。

    もちろん芥川賞をとっていないからといって、太宰治の文学的価値が落ちるようなものではないし、むしろ取らなくて正解だったんじゃないかとも思うのですが、これはちょっと恥ずかしいですねw




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